GeForce 8600GTとGeForce7900GSの性能比較

■今更ながらの比較検証

今回は、久しぶりに比較検証を行いました。その結果をまとめましたのでよろしければご覧下さい。比較対象としたのはGeForce 8600GTGeForce 7900GS。GeForce 9600GTやRadeon HD 4670が主流のいま、何故この記事を書く必要があるのかと言われてしまえばそれで終わりとなってしまいますが、これら2GPUの性能はかなり似通っていて検証するには面白いと思ったので今更ながら検証結果をまとめることになりました。(実際には後日GeForce 7900GSを手放すのでその前に記録をとりたかっただけだったりします^^;)

■スペック

GeForce 8600GT

GeForce 8600GTのGPU

GeForce 8600GTは2007年4月17日に発表された。当時はミドルレンジに属し、上位にはアッパーミドルで同じ開発コードネームのGeForce 8600GTSが存在した。以下は一般的な仕様。

  • 製造プロセス:80nm
  • コアクロック:540MHz
  • メモリークロック:1400MHz
  • メモリータイプ:GDDR3 256MB
  • メモリーバス:128Bit
  • TDP:43W
  • DirectX 10.0対応

GeForce 7900GS

GeForce 7900GSのGPU

GeForce 7900GSは2006年9月6日に発表された。当時はハイエンドである7900Seriesに属したが、その中でも最下位モデルであることから、実質アッパーミドルとなる。以下は一般的な仕様。

  • 製造プロセス:90nm
  • コアクロック:450MHz
  • メモリークロック:1320MHz
  • メモリータイプ:GDDR3 256MB
  • メモリーバス:256Bit
  • TDP:80W
  • DirectX 9.0c対応

■使用したビデオカード

Leadtek WinFast PX8600 GT TDH Extreme

Leadtek WinFast PX8600 GT TDH Extreme

Leadtek WinFast PX8600 GT TDH Extremeは、GPUにGeForce 8600GTを搭載したPCI-Expressに対応したビデオカード。一般的なビデオカードとは違い、最初からLeadtekが設定したオーバークロック仕様となっている。以下はLeadtek WinFast PX8600 GT TDH Extremeの仕様。

  • コアクロック:540MHzから590MHzにOC
  • メモリークロック:1400MHzから1800MHzにOC
  • メモリータイプ:GDDR3 256MB
  • TDP:OCにより定格43W以上と推定される

ELSA GLADIAC 979 GS 256MB

ELSA GLADIAC 979 GS 256MB

ELSA GLADIAC 979 GS 256MBは、GPUにGeForce 7900GSを搭載したPCI-Expressに対応したビデオカード。電源にはPCI-E6ピンのコネクタが必要。ELSAの製品は、日本語マニュアル完備で初心者におすすめできる。2年保証もうれしい。

  • コアクロック:450MHz(定格)
  • メモリークロック:1320MHz(定格)
  • メモリータイプ:GDDR3 256MB
  • TDP:80W

■ベンチマークにて比較検証

今回の比較検証には、3DMark06 Basic Edition Build 1.1.0を使用した。比較検証にはシェーダーモデル2.0(以下SM2.0)とシェーダーモデル3.0(以下SM3.0)のスコアを利用する。その他の機材は同一環境を使用。ドライバーはGeForce Release 178.24を使用した。Leadtek WinFast PX8600 GT TDH Extremeは前述の通りオーバークロックされているので、RivaTuner v2.24にて定格にダウンクロックしてのテストも行った。比較はGeForce 8600GTの定格動作を基準のスコアとする。下記表が今回の比較検証の結果である。

WinFast PX8600 GT TDH Extreme GeForce 8600GT定格動作 GLADIAC 979 GS 256MB
SM2.0 Score 2526(114%) 2216(100%) 1655(75%)
SM3.0 Score 2341(116%) 2026(100%) 1667(82%)

この結果から、GeForce 8600GTを基準にすると、前シリーズのアッパーミドル(GeForce 7900GS)よりも、新世代のミドルレンジ(GeForce 8600GT)の方が性能が良い事が伺える。また、オーバークロックする事により、ベンチマークスコアが向上している事も確認できる。
そして、今回はワットチェッカーPlusを用意する事が出来たので、瞬間最大消費電力についても目測で記録してみた。下記表が計測結果である。

WinFast PX8600 GT TDH Extreme GeForce 8600GT定格動作 GLADIAC 979 GS 256MB
Return to Proxycon 149W 145W 141W
Firefly Forest 153W 147W 144W
Canyon Flight 148W 143W 139W
Deep Freeze 146W 141W 139W
アイドル 86W 85W 90W

この結果から、面白い事に「Firefly Forest」(二匹の蛍が森を飛び交うシーン)が一番負荷がかかっている事が読み取れる。個人的には最初の「Return to Proxycon」(戦闘シーン)の方が負荷がかかっているように思っていたので、これは意外な結果だった。そして、やはりベンチマークスコアが高い方が消費電力も増加していた。ただし、アイドル時の消費電力は製造プロセスの縮小の成果か、GeForce 8600GTの方がGeForce 7900GSよりも低かった。

■編集後記

今回の比較検証は、実に勉強になった。今回は3DMark06でしか計測はしていないので、他のベンチマークではまた違った結果が出るかもしれない。実際に3Dゲームをプレイしてみても、スコア差ほどの体感は得られなかった。だが、消費電力の計測は非常に魅力的だった。特に、アイドル時の消費電力。製造プロセスの縮小がどれほど有効なのかを実感できた。今後も、機会があれば比較検証を行い、まとめたいと思う。

■本ページに登場するパーツのメーカーサイトへのリンク

ELSA GLADIAC 979 GS 256MB ●Leadtek WinFast PX8600 GT TDH Extreme

最終更新日:2009年3月10日第1版